理想に生きる
牡羊座から始まって魚座で終わる12星座の流れは、人間の魂の成長過程になぞらえます。
牡羊座の段階ではまだ非常に本能的ですが、牡牛座で自分を感じ取り、双子座で世界を知覚します。
蟹座で他者を知り、獅子座で個性を確立し、乙女座では現実社会で生きる術を見につけます。
天秤座から山羊座までは社会性を発達させたり社会の中での地位を確立していき、水瓶座で覚醒した後、ようやく魚座に到達します。
魚座では人間の限界を軽々と飛び越えていき、意識レベルにおいての理想に生きようとします。
もちろん行動力のある魚座はその理想を現実社会に反映しようとするでしょう。
自分を現実社会に合わせていくのではなく、イマジネーションの中の理想の姿を自分に投影して生きていこうとするのです。
個人的なものであれ社会的なものであれ、魚座の生きる方向性はいつも心の中にあるといえます。
他者を癒す
その対象が一人の人間なのか大人数になるかはわかりませんが、魚座は無意識のうちに「癒し」を行っていることがあります。
若いうちはまだその感覚がつかめず、一人よがりなってしまったり恋愛感情と混同したりしてなかなかうまくできません。
しかし年を重ねるごとに、心の奥にある他者を癒すという感覚をつかめるようになっていくでしょう。
それは医療従事者やカウンセラーなどの職業であるとはかぎりません。
ただ漠然とした「人を優しい気持ちにさせてあげることができたらいいな」というようなごく小さなものかもしれません。
多くの場合、それは「許し」を伴うような感覚になるでしょう。
行動として他者を癒すということもありますが、祈りのようなとても静かな感覚ということもありえます。
霊的につながる
魚座は宇宙的な感覚とつながりやすい傾向があるためかスピリチュアル的なものに感受性が強いほうです。
そういった感覚があることを口にするかどうかは人それぞれですが、多かれ少なかれそういった感覚を持っているでしょう。
霊的につながろうとする試みは年を重ねるごとに強くなっていき、魂レベルと自分とを現実において融合させてしまおうとすることもあります。
この感覚が強い人は、それぞれの方法で表現しようとしますが、魚座の場合はそこに主観が入り込んでしまいやすいという特徴もあります。
霊的につながることが人生の最終的な目的となることがありますが、真のスピリチュアリティを理解するためには、まずは現実社会において地に足をつけた生活をすることが求められるのかもしれません。