情感
魚座はとても繊細な感性を持っていて、同じものを見ていても他の星座とは違う独特の感じ方をしていることがあります。
魚座は、イマジネーション豊かな方が多いといわれます。
そのイマジネーションによって、モノは単なるモノではなくなったり、生き生きとしたエネルギーをそこから感じたりもします。
魚座は、世界を単なる物質の集合体としてとらえるのではなく、すべてのものから情感を感じ取ることができるという独特の能力があります。
たとえば、芸術やなにか何かの作品を見たときにはその表面的な意味だけでなく、そこに発散されるエネルギーまで感じていることもありえます。
ただし、それは言葉というよりも空気感で感じ取っていることが多いので、本人はそれを意識していなかったりします。
普通の人が目を向ける部分「以外」にある余白を理解できるのが魚座といえるかもしれません。
融合
価値観というのは、考え方などの基準を表すものですが、魚座の場合はあまり明確な基準を持っていないことがあったりします。
どういうことかというと、すべてを拒否することもありえますし、すべてを受け入れることもありえるし、その両方ということもありえるということです。
自分にとってどんな価値があるかを確認するには、ただ外側から見るだけでなく、その対象を一度自分の感情の中に取り込んでから、理解しようとするのが魚座の特徴といえます。
そしてもし気に入れば自分の一部のように愛しますが、もし気に入らなければ意識から存在を消してしまいます。
消すというよりもかぎりなく薄めるというほうが、魚座の場合は近いかもしれません。
自分の感情と溶け合うかどうかで価値を判断しようとするので、その基準は気分によって大きく異なることもありえます。
魚座は、できることなら愛するものだけに囲まれて、それらと一つに溶け合って生きていけたらよいと願っているといえます。
捧げること
魚座にとって最も大切なキーワードはじつは「愛すること」です。
そしてその「愛」というのは自分のためのものではなく惜しみなく与える愛といえます。
魚座の愛というのはまさに海のような性質を持っていて、すべてを受け入れようとしたりします。
海はただ存在しているだけで、そこにいる生き物に見返りを求めているわけではありません。
愛するものに心を捧げることで魚座は幸せを感じるといえるでしょう。
ただし心が傷ついていたり、愛に飢えている魚座はこの性質を発揮できないこともあります。
ですが魚座は、心の奥ではどこかで愛を捧げることを願っているのです。