魚座の神話
美の女神アフロディーテと、その子供であるエロスがこの神話の主人公です。
ある日、女神アフロデイーテとエロスが川のほとりを歩いていました。
その近くでは、神々の宴が催されていました。
美しい音楽が奏でられ、多くの神々が酒宴を楽しんでいました。
そんな中、半人半蛇の大怪物デュポンが、突然、恐ろしい姿を現したのです。
怪物デュポンは、100の頭をもち、目と口から火を吹く、世にも恐ろしい化け物です。
そんな化け物が暴れるのをみて、慌てふためいた神々は散り散りに逃げていきます。
それを見た女神アフロディーテとエロスも恐怖におののき、自分たち二人をしっかりと結びつけて川の中へ飛び込みました。
そのとき変身したのが2匹の魚の姿。
女神アフロディーテは子供エロスと離れることがないように尾を紐で結び、どうにか無事に逃げることができました。
この強い親子の愛に心をうたれた全能の神ゼウスは、尾が結ばれた2匹の魚の姿を、愛情のシンボルとして天に召し上げました。
親が子を思う無償の愛と、親を心から信じる子供の純粋さは、見返りをもとめずに、海のように深い愛情をもつ魚座の姿に重なります。